淡路島メバルFISHING夏の陣2010
データプロファイリング夏の陣
東北は七ヶ浜メバルFISHINGと同時開催した、夏の淡路島メバルFISHING。初夏のメバルはどのような傾向だったのでしょうか?この2月の第8回大会との比較で検証していきましょう。

微妙にショート化?(使用ロッドの長さは?)
| 夏の陣 | 第8回 | |
| 6フィート未満 | 0% | 0% |
| 7フィート未満 | 10.9% | 12.6% |
| 7〜7.6フィート未満 | 26.6% | 17.5% |
| 7.6〜8フィート未満 | 40.6% | 41.2% |
| 8〜8.6フィート未満 | 7.8% | 18.2% |
| 8.6フィート以上 | 14.1% | 10.5% |
8回大会で結論付けた「メバルには7フィート6インチ」という長さに変化はありませんでしたが、2月に比べると定番の長さよりもやや短い竿を使用している参加者が多いことが分かります。その分、8フィート以上のロングロッドは減少傾向です。今回、アジング専用ロッドのJJマックR(中央漁具)を何名かが使用していました。アジングロッドは7フィート3インチ、6フィート8インチといった若干短目が好まれるようです。今回はアジとメバルを両方狙ったのか、それとも、総合的にアジングロッドの方が使いやすかったのか、理由はそれぞれあるかと思いますが、アジングというカテゴリーが急速に進歩してきたことが影響しているのかもしれません。

PEラインとフロロ主流、ナイロンは少数派(使用ライン材質は?)
| 第8回 | 夏の陣 | |
| フロロカーボン | 39.0% | 39.1% |
| ナイロン | 14.7% | 21.8% |
| PE | 46.3% | 39.1% |
2月と比べると、ナイロンが増えた分PEが減っているということになりますが、それでもPE、フロロカーボンがそれぞれ人気です。他の釣りでは、エギングやショアジギングはほぼ100%PEでしょうし、シーバスに関してもPEが主流。しかし、メバルは、ライン材質によって攻め方や釣りスタイルを変えたりすることが可能な釣りといえるかもしれません。リグによってラインを使い分ける、これもメバル釣りの面白いところだと思います。
2月よりやや強め?(使用ライン強力は?)
| 1lb以下 | 1lb | 2lb | 2.5lb | 3lb | 3.5lb | 4lb | 5lb | 6lb | 8lb | 10lb以上 | |
| - | - | 9.6% | 13.2% | 26.5% | - | 26.5% | - | 11.8% | 10.3% | 2.2% | 8回 |
| - | - | 5.2% | 19.0% | 31.1% | 1.7% | 15.5% | 1.7% | 19.0% | 3.4% | 3.4% | 夏の陣 |
ナイロン、フロロカーボン使用者で目立ったのは3ポンド、PE使用者で多かったのは0.4号(6ポンド相当)でした。2月と単純比較できませんが、2ポンド以下を使用した参加者が減少しているのは、全体的に大型狙いを意識していたのかもしれませんね。
総匹数は?

「失格!!」
ガーン・・・
キーパーサイズを2匹揃えなければなりません。
| 匹数 | 0 | 1〜3 | 4〜6 | 7〜10 | 10以上 | |
| 39.4% | 38.6% | 13.6% | 6.4% | 2.0% | 第8回 | |
| 13.8% | 29.2% | 29.2% | 10.8% | 16.9% | 夏の陣 |

気になるサイズは・・・?
2月よりも全体的に数は出ました。0匹で終わった参加者は13.8%、ほとんどの参加者はメバルの顔を見ることができました。実は第2回大会の0匹12.9%というのが最もボウズ回避率が高かったわけですが、それに次ぐキャッチ率でした。二桁キャッチの報告も多く、中には21時前のエントリーでありながら帰着までに30匹以上のキャッチ報告もあったぐらいです。
今回はボーダーラインを設けず、15cm以上のリミットメイクで全て検量に進めました。参加68名中検量は27名と約4割のリミットメイク達成者が出ました。キーパー17cm以上の第8回大会とは比較はできませんが、夏場でもリミットメイク達成はそれほど難しくはないという印象でした。
しかし、20cm以上の良型となると、とたんにキャッチ数が少なくなったようです。参加者全員が20アップ2匹を揃えることはできていないことが、大会結果の順位表から見てとれます。全体でもウェイインされた54匹中20アップは9匹、20アップを獲りながらもう1匹がサイズアップできず入賞を逃した方もいらっしゃいます。あと、2月に比べて、ほぼ同サイズのウェイインが多かったです。競技時間の関係で頻繁な移動が難しく、魚を見つけたら連続ヒットに持ち込んでリミットメイクしたケースが多かったと思われます。連続ヒットするということは、群れを釣っているということですから、サイズ的には15cmから19cm止まりというところ。上位入賞に絡むにはやや難しく、しかし、限られた時間でリミットメイクしなければならない。このあたりの判断はアングラーを悩ませたのではないでしょうか。
つまりは、夏場は単発の大型の居場所をどのように絞り込むか、ここに勝利へのカギが隠されていると思います。

25cmクラスは簡単にはヒットしてくれません。
ヒットレンジは?
| 第8回 | 夏の陣 | |
| 表層 | 22.8% | 60.4% |
| 中層 | 29.3% | 24.1% |
| 底層 | 47.9% | 15.5% |
2月と比べて、もっとも大きな違いが見られたのは、ここでした。明らかに水面に近い上層での釣果が多いです。タフコンディションを強いられることの多いこれまでの大会と対照的です。これは季節によるものか、たまたまこの日のコンディションなのかは言い切ることはできませんが、夏場の方が実はイージーな傾向にあるのでは?と感じました。これまで私個人としては、夏場のメバルは潮汐に敏感で釣れない時間帯の方が圧倒的に多くなると思っていましたが、実質4時間程度の競技時間で、かなりの釣果が上がっているのですから、夏は決してオフシーズンではないということが証明できたと思います。
ヒットルアー・リグは?

紫外線発光塗料「ケイムライト」を配合したメバリーワーム
1位がフロートリグ、2位がジグヘッドリグ、3位がミノープラグ、とキッカーフィッシュを獲ったリグはそれぞれ個性的です。上位入賞者は、自分の得意なスタイルを大会で存分に発揮できたということでしょう。今や多種多彩な釣法が開発されていますが、常に自分の得意技を磨き上げたいという考えや、状況に応じたリグの使い分けをマスターしたいという考えなど、メバル釣りのスタイルは人それぞれでいいと思います。

インタビューしながらのメモはけっこうハード(笑)
参加者の行動エリアは?
| 第8回 | 夏の陣 | |
| 北淡路エリア | 江崎・松帆・岩屋・鵜崎 | 江崎・岩屋・鵜崎 |
| 東淡路エリア | 由良・古茂江・洲本・炬ノ口・塩田・志筑・生穂・佐野・仮屋・釜口 | 古茂江・洲本・志筑・仮屋 |
| 西淡路エリア | 野島・育波・室津・尾崎・郡家・多賀・江井・明神・都志・鳥飼 | 富島・浅野・育波・室津・尾崎・郡家・多賀・明神・都志 |
| 南淡路エリア | 丸山・阿那賀・伊毘・門岬・福良・刈藻・仁頃・土生 | 福良・刈藻 |
競技時間の関係で、南淡路方面からの報告はほとんどありませんでした。今回の実績は明石海峡近辺と西浦に集中している傾向があります。上位入賞者はほとんど淡路島での実績ポイントを持っており、冬場に釣れる場所で勝負しにいったようです。
総評
もし、15年ほど前にこんな大会があったとしても、20アップの釣果はこれほどなかったでしょう。なぜなら、当時ルアーのメバルは、ライトタックルでチマチマと灯りの下で楽しむ、バスやシーバスのオフシーズンの暇つぶし程度の地位でしかなかったように思います。まあ、それ以前にメバル釣り大会そのものが成立したかどうか疑問ですが・・・。そしてメバルは海のルアー釣りのカテゴリーの一つとして、大きな存在になりました。
関西に遅れること10年、東北地方でもようやくメバルはクローズアップされてきたようです。その先駆者は間違いなく七ヶ浜メバルFISHINGでしょう。第1回の成績と今回同時刻に開催した第6回の成績を見比べれば一目瞭然です。すでに上位のサイズは淡路島を上回っています。
七ヶ浜の第1回大会はまさしく15年ほど前の関西の状態での開催であっただろうと思います。つまり、ルアーで大型を狙いにいく方法論が確立されていなかったのですね。今や最先端のテクニックが様々なメディアで得ることができる時代です。高校野球でも雪国のハンデなどなくなった時代(ちょっと違うか・・・)、地域に関係なく、アングラーの努力が釣りをもっと面白くしているのです。もちろん、東北地方といえば関西では考えられないようなロックフィッシュの素晴らしいフィールドです。振り返って他の地方を見れば、30cmアップのメバルが狙えるようなエリアもあって、そこでのテクニックは、淡路島とはまた違ったものということです。全国それぞれの特色ある地域が、ネットワークを通して親睦を深める時代に進んでいければいいですね。親友の外道無山田氏には、今回のコラボレーションの実現を本当に感謝しています。
この夏の陣も書かせてもらっていますが、この大会の最大の目的は「ルアーでのメバル釣り愛好者が集い、競技を通して交流、親睦を図る。」です。淡路島メバルFISHINGが、「釣りを通した交流のきっかけ」になりますように。
