漿液(Internet Explorer 6 用のページはこちら)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

 漿液とは、比較的粘性の低い(水っぽい、サラサラした)水溶液のこと。体をつくっているさまざまな液体や、体の内外に分泌された液体などについて言う言葉。漿液よりも、もっと粘性の高い(どろっとした、ベタベタ・ねばねばした、ゾル状の)液体を粘液という。

言語表記発音、読み方
日本語医学漿液しょうえき
英語・ラテン語単数serum(英語読み)スィーラム
(ラテン語読み)セルム
複数sera(英語読み)スィーラ
(ラテン語読み)セラ
英語形容serous ~スィーラス
※ 「漿液」という名詞としてはあまり使わない。分泌された液体がどろどろでない、水っぽい様子や、そういう液体を分泌する性質があることを表す形容詞 漿液性の~(英語 serous ~)のかたちで使うことがほとんど

 ?唾液?などをはじめとして、漿液といえる液体は数多くある。ふつうは、水に塩類や蛋白質?糖類?などが溶けている液体だが、成分はいろいろである。粘液では、さらに高濃度のムチン?などの糖蛋白質?プロテオグリカン?などが含まれている。

関連事項

  • ちなみに唾液?には2種類(粘液性の唾液、漿液性の唾液の両方)がある。
  • 漿液を分泌することで、いつも漿液で湿っているを、漿膜という。一方、粘液で湿っている膜は、粘膜
  • 国語辞典では、「漿液」は「どろっとした液体」の意味とされていることがあるが、医学・解剖学用語での漿液は、(確かに水よりはどろっとはしているが)それほどどろどろというわけでもない。もっとどろどろした液体を粘液と呼ぶためか。
  • 日本語の「漿液」と英語の "serum" とは意味がずれることがあるので注意。英語の serum は、血清?(けっせい)のこともさすが、これは blood serum (「血液の漿液」)を略した言い方からきている。一方、日本語では、「血液の漿液」に対応する言葉なら、血清ではなく、血漿という言葉もある。日本語の血漿を英語にすると、blood plasma ブラッド・プラズマ という別の言い方になってしまう。
     詳細は、血清?血漿の違いを参照。
  •  漿液の 漿 の上の部分 は、 の旧字なので、自分で書くときには、 の下に を書けばよい。

カテゴリー: 液体


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