腰椎穿刺(Internet Explorer 6 用のページはこちら)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

 腰椎穿刺(ようついせんし)とは、脊柱管内に注射針を刺して、脊髄の周囲を満たす脳脊髄液(髄液)を診断のために採取する方法のこと。針を刺す場所が下部腰椎の椎間であることからこう呼ばれる。脊柱管内には、とつながっている脊髄が入っているが、脊髄は第1腰椎ぐらいの高さで終わるので、下部腰椎の脊柱管内には脊髄がない。したがって、この場所は針を指したときにまちがって脊髄に針を刺してしまう事故がない場所である。

 腰椎穿刺で注射針を指すのは、腰椎脊柱管の周りをおおう硬膜クモ膜?の中(=クモ膜下腔)である。下部腰椎のくも膜下腔には、脳脊髄液が満たされていて、脊髄はないが、脊髄からのびる脊髄神経根?馬尾?という)がたくさん走っている。馬尾は、針を刺したときに自由に動きやすいので針が刺さらない。

 腰椎穿刺を行う基準となるのはジャコビー線?。ジャコビー線は左右の骨盤腸骨稜の一番高いところを結んだ線で、この線の高さにあるのが第4腰椎の棘突起?のでっぱり。第4腰椎(L4)のすぐ上の椎間(第3腰椎-第4腰椎間、L3-L4)またはすぐ下の椎間(第4腰椎-第5腰椎間、L4-L5)などで腰椎穿刺を行う。

 腰椎穿刺と同じ場所に注射針を刺して、脊柱管内に麻酔液を注入して下半身を麻酔する方法もある。脊髄くも膜下麻酔、または腰椎麻酔と呼ばれる。


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