骨組織(Internet Explorer 6 用のページはこちら)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

 骨組織とは、をつくっている組織のこと。主にコラーゲン細線維や、アパタイト?類(リン酸カルシウムなどを含む)などの無機質?をたくさん含んだ細胞外基質からできていて、これを骨基質という。骨基質のなかに骨細胞がぽつぽつ埋まっていて、これを合わせて骨組織。線維と無機質があるために、硬くてしかも弾力性があり、これが骨の性質を作り出している。無機質が沈着して硬い組織は硬組織という。骨組織は、結合組織支持組織などに分類される。

言語表記発音、読み方
日本語医学骨組織こつそしき
英語osseus tissueスィアス・ティシュー
bone tissueーン・ティシュー

 のなかで、骨の表面付近にある、硬い骨組織がみっしり詰まっている場所は緻密骨?(緻密質、皮質骨)といい、骨の内部にある、硬い骨組織がスポンジ状に穴だらけになっている場所を海綿骨?(海綿質)という。海綿骨の部分で骨組織のすき間に入り込んでいるのは、骨の内側にある骨髄の組織である(骨髄は血球をつくる場所)。骨の一番表面には、骨を外から包んでいるコラーゲン線維の層である骨膜がある。

 骨基質は、細胞が作り出して、細胞のまわりに分泌して蓄積されていく。これによって骨が大きくなっていく。できあがった骨の中に埋まり込んでいる骨細胞は、このようにして自分のまわりに骨基質を分泌した細胞。これから骨基質を分泌して、骨を成長させる細胞はこの骨細胞ではなく、骨の表面の骨膜との間などにたくさん並んでいる骨芽細胞。また、骨組織には、骨を壊す細胞である破骨細胞もいる。破骨細胞は骨基質をとかして、骨の中に貯えられたカルシウム?などを血液中に放出するはたらきがあるので、血液中のカルシウム濃度の調節に重要。

 骨の中の方には、酸素や栄養がしみこんではいかないので、骨の中には血管がたくさん通っている。骨細胞は血管に向かって突起を伸ばしていて、血管を中心に同心円状にならぶ。血管を中心とした骨組織の同心円を骨単位またはハバース系?という。

 子どもの骨基質は、コラーゲンが多く、まだ無機質の沈着が少ないので、弾力性は高いがそれほど硬くない。一方、年をとるに連れてコラーゲン線維が減り、無機質の沈着が増えるので、硬くはなっていくが、弾力性が失われてもろくなる。

カテゴリー: 組織分類 | 結合組織 | 運動器系 | 骨格系 |


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