良 寛 と 貞 心 尼

2006年10月29日



世の中に同じ心の人もがな 草のいほりに一夜語らむ




たくほどは 風がもてくる 落葉かな




苔むせる巌のかげに庵占めて なに思ふべくもあらぬ君かも




身を捨てて世を救ふ人も増すものを 草の庵にひま求むとは




世の中は変わり行けどもさすたけの 君が心はかわらざりけり




国上山松風すずし越え来れば 山ほととぎすをちこちに啼く




国上山岩のこけみち踏みならし いくたびわれは詣りけらしも




これぞこのほとけのみちにあそびつつ つくやつきせぬみのりなるらむ(貞心尼)
つきてみよひふみよいむなやここのとを とをとおさめてまたはじまるを(良寛)




きみなくばちたびももたびかぞふとも とをづつとををももとしらじを(貞)
いざさらばわれもやみなむここのまり 十づつ十をももとなりなば(良)




きて見ればひとこそ見えねいほもりて にほふはちすのはなのたふとさ(貞)
みあへするものこそなけれをがめなる はちすのはなを見つつしのばせ(良)




うたよまむてまりやつかん野にやでむ きみがまにまになしてあそばむ(貞)
うたよまむてまりやつかん野にやでむ こころひとつをさだめかねつも(良)




いきしにのさかひはなれてすむみにも さらぬわかれのあるぞかなしき(貞)

うらを見せ おもてを見せて ちるもみじ(良)



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